青春ノ頁 その1
2020年4月14日 8:36
私と高校野球(1) ―― 授業が迫ってくる ――
八尾高校野球部 元監督 伊藤 敏幸
わたしはよく夢を見ます。その夢の中に八尾高校がしばしば登場します。
教員生活33年間のうち14年、つまり教員生活のおよそ半分を八尾高校で過ごしたわけですから当然かもしれません。しかし、その夢の内容は決して愉快なものではなく、逆に苦い思いの夢が大半です。
「授業が時々刻々と迫ってくるのに、その授業の準備ができていない。どうしよう、どうしようともがいている」、だいたいそんな内容が多いです。
放課後は野球、帰宅すれば疲れて寝るだけ。これでは部員たちに不勉強を諭すことなどできません。
でもなんとか教員生活を続けることができたのは、生徒たちの寛容さと、わたしの〝いたならなさ”をカバーしてくれた生徒たちの気遣いがあってのことと思っています。
(令和 2年 4月 2日 記)
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